4月29日(月)日記「雨・微睡」

休み。ゆっくり朝食をとる。

朝ごはん

午前中は課題をしたり、掃除をしたりしていた。

昼になったがお腹が空いていないのでとりあえず昼寝をした。低気圧で体が重い。ぼーっとするのでとりあえず何か食べることにした。

素麺と青椒肉絲

昨日の肉を細く切って青椒肉絲にした。素麺は料理家の長谷川あかりさんのレシピで豆腐を混ぜてある。冷たくてさっぱりとしていて美味しかった。

本を読んで、再び寝る。外から雨が降る音が聞こえてくる。

4月28日(日)日記「肉・ガーベラの死」

オンライン授業2日目で朝から夕方までひたすら作る日だった。完成して良かった。少人数だったこともあり、制作時間が長く取れ、質問もしやすかったので、充実感のある授業だった。遠出しなくていいので変に体力も消耗しない。

朝もゆっくりできてとても良い。昨日手に入れたモカラとユーカリを眺めながら食べる。

朝ごはん

授業が終わると唐突に焼肉が食べたくなり、スーパーへ向かった。3連休の中日だからだろうか、ちょうどいい価格・容量の肉がほとんどなかった。残っていたのは味付きカルビのジャンボパック・2000円くらいの黒毛和牛のパック・タン・容量多めのアンガスビーフで、赤身が美味しそうだったので少し多いなと思いつつアンガスビーフのパックを選んだ。噛むたびに旨みがあって美味しく、胃にもたれない感じが良かった。

焼肉

肉を焼いている間にガーベラが朽ちていた。自然に落ちたとは思えないほど、あまりにもごっそり花弁が落ちていたので驚いた。内側のふわふわした部分が花弁にくっついて出てきた。ガーベラにも綿毛があるのか。外側からはわからなかった。鳥の羽のようにも、白いので天使の羽根のようにも見える。枯れた後も綺麗でちょっと羨ましい。人間の体もこんなふうにはらはらと散って消滅しないだろうか。

ガーベラの死

朝にスケッチしたガーベラ まだ持ち堪えていた

 

4月27日(土)日記「ユーカリとモカラ」

今日はオンライン授業を朝から夕方まで受けていた。ひたすら作る日。

昼には素麺を食べた。普段買うものの半分の量で、50円くらい高いのを買った。つゆも素麺専用のものを使った。今年の夏は色々試してみたい。そういえばまだ4月だった。

ずっと座りっぱなしだったので、運動がてら花屋に歩いていった。花屋は母の日を目前にして何やら忙しそうだったが、入った時には私以外の客はおらず、じっくりと花を選べた。植物は好きだが知識が全くないので、頼むときは「丸い葉っぱのやつ」だの「紫のやつ」だのいつも言ってしまう。

「丸い葉っぱのやつ」はユーカリで、良い香りがすると教えてもらった。正直コアラが食べるというイメージしかなかった。家で長さの調整のため枝を切ったときに清涼感のある落ち着く香りがした。

「紫のやつ」はモカラというランの仲間で、人工的に交配して咲く花らしい。あの香りと花弁の厚み、大きさでランを見かけるといつもギョッとしてしまうのだが、モカラはこぶりで香りもないので親しみやすい印象を受けた。ユーカリの白みががったグリーンとよく合っていて飾るととてもかわいい。あまりにかわいいので元気なうちにとスケッチをした。

スケッチ

 

4月26日(金)日記「春の日」

親が送ってくれたたけのこを味噌汁にして朝ごはんに食べた。炊いたわらびも。春の味覚に浸っていたらちょっとのんびりしすぎた。仕事に向かう。

朝ごはん

昼ごはんはお弁当を作っていったが、先輩にランチに誘われたので夜食べることにした。職場から歩いてすぐの食堂でまったりしたビーフストロガノフのようなものを食べて、他愛もない話をした。誰かといるのがなんかだめになるときがあるが、この先輩は例外でなぜかいつでも大丈夫、むしろ関わりたいまである。なんなのか。

休暇前だからか今日は職場の人が皆ふわ〜としていた。私も休みに入るのだが、やることがぎっちりあり(やっておいた方がいいことも含めればギチギチ)、水分補給を忘れながらデスクに向かっていた。あとは未来の自分に任せることにした。

なぜかみんな「良いお年を」と言いながら帰っていった。

仕事を終えると公園に寄って、昼に食べていなかったお弁当を空にし帰路についた。曇っていたので少し暗かったが、風はあたたかく心地よかった。歩いていると何の花なのか、甘い香りがする。

いい感じの草

短篇箱の尾崎翠『こおろぎ嬢』を読んだ。図書館に行く前に居眠りをするところの描写が好きだなと思った。休日の昼間に猛烈な眠気に襲われて長めの昼寝をし、目が覚めてもしばらくぼんやりとする、快感と罪悪感、あの感覚が思い起こされる。「ものがたり」を記述しているところ、ずっと「な、なに・・・?」という感じだった。最後の思いを巡らせるシーンもそうで、こおろぎ嬢の世界とのズレというか(ズレと言っていいのかわからないが)そういうものを書き切った話であった。
皿を洗っていなかったので、ワイングラスでヨーグルトを食べてみたらパフェのようで何だか気分が上がった。

課題のラフスケッチをした。終わり。

4月25日(木)日記「描く・繋ぎとめる」

今日はたくさんやること(仕事)があった。おおよそ片付いたので良くやったと思う。

 

昼休みに公園でスケッチをした。最近コクヨ測量野帳を持ち歩いているが、かさばらないし文字も絵もパッと描けるのでとても気に入った。表紙のかっちりとしたグリーンも好きだ。スケッチブックタイプしか見たことないが、公式サイトでは色々な表紙や罫線のものが紹介されている。

 

スケッチをしているとそこに神経が集中してあっという間に時間が経つ。今日は暖かく風の心地よい日だったので、ずっとこうしていたいなあと思った。そして身の回りにこんなにもおもしろいかたちがたくさんあるのだと気づく。変わらないものもあれば変わってしまうものもあり、特に草花など次見られるのは1年後、ということもざらにある。なんだか寂しくなってしまうので、できるだけ今のこのときめいている感じを繋ぎとめておきたい。私はスケッチでそれをする。

草花のスケッチ

江戸川乱歩の作品を初めて読んだ。『押絵と旅する男』という短編で、タイトルの通り旅の道中の汽車にて不思議な押絵をもった男と出会う奇妙な話なのだが、あまりの言葉の豊かさに驚いた。正直ミステリーを書くちょっと昔の人という印象しかなかったのだが(おそらく某探偵漫画のイメージが脳内に干渉してきている)、もっと作品を読んでみたいと思った。

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押絵と旅する男』は小川洋子さん編著の本に掲載されている。表紙がめちゃくちゃいいな。

 

(4月25日 深山トキエ)

4月24日(水)日記「みんな生きている」

 

歩いて職場に行くと体が暖かくなるので、上着を着ずに家を出た。が、今日は必要だったかもしれない。午後にかけて天気が悪くなっていった。

 

昼休みは公園で過ごしたが、風が強く体が冷え冷えになった。眠いし、なんだか悲しくなってきたので、草の実を食べにきている雀や鳩を眺めて過ごした。名前がわからないが、ちっちゃな稲のような雑草の実を食べている。よく思うのだが、そこら辺に食べ物が落ちている状況ってすごい。人だったら、道端に炊いたご飯が置いてあってそれを食べているのと同じだ。

近くまで来た

ご馳走の季節が来たね、よかったね。

 

鳩はなぜか集まって食事をする。次から次へと飛んできて気がつくと大所帯になっている。別に喧嘩が起こるでもなく、ただ黙々と草の実を啄んでいる。お互いのことはなんとなく認識しているのだろうか。

連れメシする鳩

カラスノエンドウの周りでも食事が行われていた。豆の房にアブラムシがびっしり集まっている。近くにはアブラムシを好むてんとう虫の幼虫。自分を喰らう化け物が近くにいるというのにアブラムシは逃げるでもなくじっとしている。運命を受け入れているのだろうか、すごい生き物である。

命の現場

食べるという行為をたくさん見た1日であった。私も食事をした。お弁当に既製品のみぶなの漬物を入れてみたのだが、さっぱりとした味で生姜がほんのり効いていてとても気に入った。みぶな、スーパーで割と見かけるがはっきり自覚して食べたのは初めてだ。京野菜らしい。確かに地元ではあまり見かけなかったかもしれない。(知らなかっただけかも。)

 

みんな食べて生きている。

 

(4月25日 深山トキエ)

 

4月22日(月)・4月23日(火)日記「外に出て知ること」

週末に授業があったため、月曜日はほどほどに働いた。半ば義務のように定時で帰宅し、余っていたプルコギを食べてゆっくり本を読んだ。

 

今日は朝に食事の準備をしたため、慌ただしいスタートとなった。解凍していた甘口の塩鮭を焼いてほぐして、塩昆布と一緒におにぎりにした。

 

天気があまり良くなかったが、昼休みに近くの公園へ気晴らしに出かけた。この間まで真っ赤な葉っぱをつけていた木(春に紅葉するのかと不思議に思っていた)がすっかり若返っていて驚いた。黄緑色の葉を触って見ると柔らかい。調べてみるとこれは「クスノキ」であり、葉がこの時期に短期間で生え変わるという。植物にもそれぞれ生き方があるのだ。

葉っぱが若返っていた

草の背が高くなり、全体的に青々としてきた。公園ではシロツメクサがピークのようで、そこかしこに繁っている。見つけるとなんとも嬉しい気分になるのは昔から変わらない。

極小サイズのトイプードル(とその飼い主)が遊びに来ており、飛び跳ねるように走り回っていた。わかるよ、春は楽しいね。

シロツメクサが繁っている

今日も早々と帰宅し、コーヒー屋さんで豆を挽いてもらって食後に飲んだ。パイナップルが安く手に入ったので、クリームチーズと合わせてデザートにする。これらをおともに本を1冊読み終わった。

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大阪にまつわる個人的な体験や思いを2名の著者が交互に書き記したエッセイである。ときに俯瞰しながら、ときに今経験しているかのように個人的に、鮮明に大阪とそこにいる人々の様子が描かれている。大阪という街の輪郭が、決して断定的なものではなく、ぼやけたままのところも含みつつゆるりとつながって見えてくるような感覚で面白かった。

 

おしまい。明日もほどほどに頑張る。

 

(4月22日・23日 深山トキエ)