4月24日(水)日記「みんな生きている」

 

歩いて職場に行くと体が暖かくなるので、上着を着ずに家を出た。が、今日は必要だったかもしれない。午後にかけて天気が悪くなっていった。

 

昼休みは公園で過ごしたが、風が強く体が冷え冷えになった。眠いし、なんだか悲しくなってきたので、草の実を食べにきている雀や鳩を眺めて過ごした。名前がわからないが、ちっちゃな稲のような雑草の実を食べている。よく思うのだが、そこら辺に食べ物が落ちている状況ってすごい。人だったら、道端に炊いたご飯が置いてあってそれを食べているのと同じだ。

近くまで来た

ご馳走の季節が来たね、よかったね。

 

鳩はなぜか集まって食事をする。次から次へと飛んできて気がつくと大所帯になっている。別に喧嘩が起こるでもなく、ただ黙々と草の実を啄んでいる。お互いのことはなんとなく認識しているのだろうか。

連れメシする鳩

カラスノエンドウの周りでも食事が行われていた。豆の房にアブラムシがびっしり集まっている。近くにはアブラムシを好むてんとう虫の幼虫。自分を喰らう化け物が近くにいるというのにアブラムシは逃げるでもなくじっとしている。運命を受け入れているのだろうか、すごい生き物である。

命の現場

食べるという行為をたくさん見た1日であった。私も食事をした。お弁当に既製品のみぶなの漬物を入れてみたのだが、さっぱりとした味で生姜がほんのり効いていてとても気に入った。みぶな、スーパーで割と見かけるがはっきり自覚して食べたのは初めてだ。京野菜らしい。確かに地元ではあまり見かけなかったかもしれない。(知らなかっただけかも。)

 

みんな食べて生きている。

 

(4月25日 深山トキエ)