土日は通っている学校の授業があった。前回が12月末だったため、随分と久しぶりだ。近くのコーヒーショップが移転して焙煎専門店になっていたり、パン屋が閉店していたりしていて時の流れを感じる。コーヒーショップの移転元には別名義のカフェが入っており、以前までのブレンドコーヒーも飲めるようになっていた。元のお店(現焙煎店)のコーヒーを初めて飲んだときとても美味しくて感動したのを覚えている。半ば義務のように思っていたコーヒーのことを、実は好きなのかもしれないと自覚した瞬間だった。それ以来授業前にここのコーヒーを飲むのがルーティーンになっている。お店は変わってしまったが、これからも同じブレンドを飲めるのはありがたい。
授業はオンラインでも受けられるのだが、できるだけ対面で受けるようにしている。先生に質問しやすいというのもあるし、授業をみんなでつくっていく感じが好きというか、やる気につながるからである。通信にはいろいろな人がいて楽しい。年齢層も経歴も様々で、話を聞いているとみんなそれぞれの事情でここにいるのだなと思う。課題を通して、多様な考え方や表現に出会うことができ、いつも刺激をもらう。講義を挟みつつ2日間集中して課題制作に取り掛かるのでかなり消耗するのだが、終わった後は不思議と力が満ちている。
体力を使うので、美味しいものをたくさん食べた。1日目の昼はハンバーグ。いつも行くパン屋が閉店していたのでうろうろしていたところ、洋食屋さんを見つけた。少し時間が遅かったのでスムーズに席について食べることができた。箸を入れると肉汁がたくさん出てきて少し焦った。どこか懐かしいようなとても美味しいハンバーグだ。
1日目の夜はカレーの専門店で野菜カレーを食べた。せっかくなので温玉をトッピングした。授業のことを脳内で振り返りながら食べているといつの間にかお皿が空になっていた。食べるのがそんなに早い方ではないが、カレーだけは飲むように食べられる。小中学校の給食時代からそうである。ほぼ食べ終わった段階で、同じ授業を受けている知り合いが偶然にもお店に入ってきたので、しばらく話をして過ごした。
2日目の昼は天丼を食べた。ハンバーグが美味しかったのでまた同じ洋食屋さんに行こうとしたところ、日曜定休だった。路頭に迷い歩き続けたところ、天丼屋さんを見つけた。雨だったからか人も少なく、すぐ注文できた。お昼メニューのえび天丼にはえびが3尾とのり、アスパラ、さつまいも、なすの天ぷらが乗っていて、付け合わせに梅風味の漬物と赤だしが出てきた。空腹に染み入る美味しさで、夢中になって食べた。テーブルに置いてある山椒をかけるとすっきりしてより美味しい。最初に出してもらった温かいお茶も香ばしくて落ち着く味がした。しっかり食べたので、午後からも集中して課題に取り組むことができた。
講評を終えて帰路につく。電車の中で以前から読んでいた本を読み終えた。
読み返したい部分がたくさんあるので、手元に置いておこうと思う。
珍しくお肉が食べたくなり、スーパーで牛肉のこま切れを買って、プルコギを作って食べた。授業のことやその中で交流できた人たちのことを思い出しながら身支度を済ませる。また1週間頑張れる気がした。
(4月20日・21日 深山トキエ)